またたびアレルギーのねこ

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SHERLOCK S1E1 ピンク色の研究 感想

BBCドラマ SHERLOCK S1E1 『ピンク色の研究』感想

 

 最近ネットフリックスでSHERLOCKのシーズン1~4を一気見したので、がっつりネタバレしながら感想書いていきます。ただの感想だけです。あらすじ全部載せたりはしません。

 

 

 オリジナル音声、ネットフリックスの日本語字幕で見ています。吹き替えとはセリフが全然違うところがあったりします。英語はCC字幕で確認。

 

 あくまで個人の感想です。

 

 

S1E1は2010年のNHKでの放送時見逃したので初見。

 

”Nothing happens to me.”

 最初のカウンセリングでジョンが"Nothing happens to me." って言っていたのは壮大なフラグすぎる。この後君には事件しか起こらないよ(いい笑顔)

 

 

スタンフォードとの再会

 スタンフォードに「よそは嫌だろ 僕が知るジョン・ワトソンなら」って言われて、「前の僕じゃない」*1って返しているけど、前のジョンはどんな性格だったんだろう……。田舎だと女の子との出会いも少なそうだしね(?)

 

 

・taxiとcab

 タクシーのことcabって言ってたりtaxiって言ってたりするのは何が違うんだと思ったら、イギリス英語がtaxiでアメリカ英語がcabらしい。イギリスのタクシーって自分で開け閉めするんだね。

 

 

・シャーロックが遺体袋を開けるシーン

 このシーンに限らず、このドラマはシーンの変え方やカメラワークが一味効いているのが多くて好き。(視聴者が)主人公を初めて見るのが逆さって。でもいきなり死体を鞭打つシーンなのはドロップアウトする人多そう……(‘ω’)

 この後のモリーに対する態度もひどい。あんな扱いされてもめげないモリー強い。

 

 

・レストレードが事件を持ち込んできたシーン

 連続自殺事件の4件目をレストレードが持ってきた時、シャーロックの喜び方がまじで小学生男子。「クリスマスだ!」*2って、レストレードが事件をプレゼントしてくれるサンタさんみたいな言い方……

 

 

・ジョンの素直な賛辞にまんざらでもないシャーロック

 タクシーの中で推理の過程を説明するシャーロックにジョンは「素晴らしい」と返しているんだけど、ここで褒められたことで、シャーロックはジョンを無条件に信頼するようになった気がする。無条件な信頼というか、自分を異物扱いしないのが珍しかったんだろうな。

 現場でもジョンの声にまんざらでもない。褒められて相当嬉しかったんだね……。シャーロックの「推理」を気持ち悪いとは言わないハドソンさんも、邪険に扱ってないもんね。

 

 

・画面に浮かび上がるテキスト

 シャーロックが考えていることや、スマホやパソコンに何を打っているか浮かび上がるシステムは本当に画期的だなと思う。いちいちスマホの画面を写したり読み上げたりする必要がないから、場面の流れも切らないしテンポ良く進む。

 

 

・謎の男と対面するジョン

 謎の男(マイクロフト)からの申し出をきっぱりと断るわ、引き換えの要求を聞こうとするわ、逆らうと危険な目に合うかもしれないとか考えなかったんだろうか。マイクロフトの言う通り「勇敢」なのか(勇敢なのは事実だけど)、頭のネジが飛んでてそもそも恐怖を感じなかったのか。

 この時点で彼が「普通の人」でないことに気が付くべきだった。

 

 

・アンシアを口説こうとするジョン

 マイクロフトの秘書をいきなり口説こうとするジョンよ。なんでさっきまでにらみ合ってた男のお付きの女性口説こうとするんだよ、悪い奴の一味とか考えないんか(実際マイクロフトのことは「犯罪組織のボス」かと思ってたくせに)

 

 

・ニコチンパッチを見せ合うシャーロックとレストレード

 シャーロックの家にガサ入れして協力させようとするレストレード。ニコチンパッチを見せてきたシャーロックにレストレードも自分のニコチンパッチを見せて、なぜかここでレストレードに根負けした(?)シャーロック。なんで。

 

 

・名スナイパー ジョン

 ジョンがタクシー運転手を撃ち抜くシーン。まじで「ジョン!?!?!?!?」って叫びそうになった。まだ1話だよ!?!?!?こういうメインキャストの特技ってもうちょっと隠しておくものじゃない?そうでもないか。

 それまで視聴者に見せていた抜け殻になっていたジョンの姿や、正典のワトソンのイメージからは想像できなかったなぁ。1発でほぼ仕留めるとは……。日本のドラマだと、動きを止める目的で肩を撃ったりすることはよくあるけれど、致命傷を負わせることは少ない気がする。犯人に対する考え方の日本との違いなのか、ジョンが軍人だったからこそなのか。

 普段は、人間らしくないシャーロックと人間味のあるジョン、と対照的に描かれているけれど、このシーンに限っては、致命傷を負わせておいて「でも悪党だったし」ってけろっとしているジョンは人間として欠けている部分があるんじゃないかと思わせるし、「人を殺したんだぞ」と戦場のトラウマを心配してるシャーロックの方がよっぽど人間らしく見える。

 

 ジョン普段は左利きだけど、銃は右手で撃つんだね。軍では右手で撃つように統一させられるのかな。

 

 

・「クリスマスは大変だよ」

 事件現場に現れたマイクロフトのセリフ。原文は“You can imagine the Christmas dinners.”

 「でしょうね」以外の返事が浮かばない。

 マイクロフトの「ママが心配している」に対して「ママ!?」ってなってマイクロフトとシャーロックを交互に見るジョンがかわいい。英国男性はあの年齢でも“Mummy”と呼ぶのが普通なのか、家族の親密さをジョンにアピールしようとしたのか。文化がわからんとこういう細かい意図が分からないのが困る。

 

 

 初放送時は(この話見逃したのもあるけど)シャーロックの推理やかっこよさに注目しがちだったけど、大人になってから見るとジョンの隠れた狂気が気になってしょうがない。よく躾けられているけれど、命令があれば容赦なく噛みつく大型犬。普段はおとなしいだけに余計怖いやつ。

 

 人当たりが良くてぱっと見「良い人」なのに、実はドス暗い闇を抱えているタイプのキャラ*3がドタイプなので、ジョンがめちゃくちゃ刺さってます。

 

 

 ケースブックとクロニクル受け取りました~~~

 写真も裏話も多くて本当に読み応えある。ウェブストアで残り1冊滑りこむことができてよかった。

*1:吹き替えは「仕方ないだろ」

*2:吹き替えは「お祭りだ!」

*3:例:『絶園のテンペスト』の滝川吉野、『家族ゲーム』の吉本荒野